古くなったパソコンや使わなくなったパソコンって、どうすればいいんだろう?
パソコンを利用する上で、このような疑問を抱くことになるのではないでしょうか。
なぜなら、平成15年10月1日から「資源有効利用促進法」が始まって。
自治体ではノートパソコン・デスクトップパソコンや液晶ディスプレイ・モニターなどの処分・回収を行なわなくなったから。
基本的に、不燃物・粗大ゴミとして出すことが出来ないので、廃棄方法を自分で選ぶ必要があるんです。
そして何より、パソコンは個人情報の宝庫なので。
データの移行・バックアップ方法とデータ削除についても考えないといけません。
その結果、捨てたいけど面倒くさい…なんて感じてしまう。
でも、やり方さえわかれば結構簡単に捨てられるものなんです。
では、実際にパソコンを廃棄・回収してもらったり買い替える場合、どんなことに気を付ければいいのか?
パソコン処分のやり方 無料&安心安全な方法は?
パソコンが故障したり、動作が遅くなってきたら買い替えることになります。
パソコン処分の方法自体は、実は簡単なんですよね。
売るにしろ廃棄するにしろ、色々な方法があるので。
面倒くさいのは、パソコンを廃棄するための準備です。
つまり――
PCを処分する・売る前にやっておくべきこと一覧
- データの移行・バックアップ
- データの消去
PCを処分する前には、この2つを済ませておく必要があります。
注意するべきは、データの取り扱いですね。
データを新しいパソコンに移す必要があるし。
個人情報が外部に流出しないように、自分でデータを削除することも重要です。
もちろん、専門業者に依頼することも可能ですが――
その場合は、信頼できるところに頼まないといけません。
データを悪用するような悪質な業者も存在しますから。
具体的にはどのようにデータ移行・バックアップと、データ消去を行なえばいいのか?
ハードディスクの中身を別のハードディスクに移し替える、というのがデータの移行・バックアップになります。
そう、ポイントはHDD(ハードディスク)になるわけです。
今だと、ハードディスクの代わりにSSD(ソリッドステートドライブ)を搭載しているパソコンもあるので。
あなたのパソコンはどちらなのか、一度確認してみて下さい。
場合によっては、HDDとSSDを両方搭載したハイブリッド型のPCもあります。
それらの中身を丸ごと移し替えてもいいし、ファイル・フォルダを選んで、必要なものだけを抜き取ってもいい。
手動でやる方法もありますし、色々考えるのが面倒だと思うなら、引っ越しツールを使ってもOKです。
有料ソフトを使ってもいいし、何なら無料でもいいですしね。
フリーソフトの引越しツールも存在するので、探してみるのもありです。
ちなみに、引っ越しソフトウェアを使えば、パソコンにインストールしている様々なソフトもすべて丸々移行できます。
ハードディスクではなく、写真や動画などのデータをDVDに焼いたり、クラウドサービスを利用する方法もありますよ。
データの消去であれば、もっと簡単。
何せ、パソコン内部に残っているデータを全て消去するだけですからね。
とは言っても、気を付けるべき点もあります。
それは――
普通に削除するだけでは足りない、ということ。
通常、パソコンから何らかのデータを削除するときは、
↓
ゴミ箱から削除
という手順を踏みますよね。
でも、特殊なソフトを使えば、こうして削除されたデータは復元することができます。
悪用しようと思えば、できてしまうわけです。
それを防ぐために、データを完全抹消するソフトを利用したり。
WindowsまたはMacのOSを初期化して、データの復元自体不可能な状態にする必要があるわけですね。
やり方自体は簡単です。
それに、破棄処分にするなら、壊れても別に構わないわけで、気楽に作業できますよね。
ただ厄介なのは、データの完全削除には時間がかかる、ってことです。
けれども、やろうと思えば、短時間でハードディスクを再利用できない状態にすることもできますよ。
処分前のバックアップとデータ消去はどうする?使えるフリーソフトは?
PC処分する前に必須とも言えるデータのバックアップの具体的なやり方としては――
- 外付けハードディスクまたは外付けSSDを用意する
- パソコンのデータを外付けHDD/SSDに保存する
となります。
手動でやろうが、ソフトを使ってやろうが、どちらにしろこの手順になります。
で、新しく買い替えたパソコンには、外付けHDD/SSDからデータを移し替えるわけですね。
古いPC→新しいPCに直接データを移すという方法もありますが。
一般的には、こちらの方法が知られていますし、やり方も簡単です。
データを移し替え終わったら、データ消去に移ります。
一度データを完全消去すると、二度と取り出せなくなるので…
くれぐれもバックアップのし忘れなんてことがないように。
たとえば、インターネット経由でインストール台数を管理する形式のソフトは、パソコンを捨てる前にアンインストールしておくことが必要です。
それを忘れてしまうと、ソフトが次のパソコンにインストールできなくなってしまう場合もあるので、注意したいところ。
もしうっかりがあったら…なんて不安な場合は、新しく買い替えた後も、数カ月は処分を待っておくのもいいでしょう。
しばらく残しておいて、邪魔に感じたらデータ削除→廃棄処分にする、といった方法を取ってもいいわけですし。
では、具体的なデータの削除方法をお伝えしますね。
- データの完全削除を行なうソフトをインストールする
- ソフトを使ってデータを完全抹消する
この方法以外にも、OSの初期化という方法でデータを抹消することもできます。
手順はやや複雑だし、時間もかかるので面倒くさいと感じるかもしれませんが…
もしこういったデータを削除しないままパソコンを処分してしまうと。
個人情報が抜き出されて、クレジットカードや銀行のログイン情報、SNSやブログのIDとパスワードが悪用される場合もあります。
なので、データの削除はしっかりやっておいてください。
ちなみに、データ消去ではなく、物理的に破壊する方法もあります。
パソコンを分解して、ハードディスクを壊したり。
直接バラバラにしてしまえば、データも完全に壊れますからね。
そうすれば、データを悪用される心配もありません。
なお、データを消去する代わりに、PCからデータが保存されているハードディスクを取り出す方法もあります。
ノートパソコンだと分解作業が少し手間かもしれませんが…
デスクトップパソコンなら、ササッと解体して簡単に取り出せます。
で、取り出したハードディスクを物理破壊してもよし。
手元に保管しておいて、バックアップ用のハードディスクとして使用するもよしです。
たとえパソコンが壊れていたとしても、ハードディスク自体が壊れていなければ使えます。
しかも、ハードディスク単体であれば、不燃物・資源ごみとして出せるので、廃棄処分にも手間がかかりません。
パソコン処分(廃棄・回収)と売却それぞれのやり方は?
事前準備が整ったら、いよいよパソコンを処分していきます。
代表的な処分方法としては、3種類あります。
- 回収サービス業者による廃棄・回収
- メーカーによる廃棄・回収
- 買取・下取り
回収サービスを提供している会社に廃棄・回収してもらう
インターネットで検索すると、古いパソコンや使わなくなったパソコンを無料で回収・廃棄処分してくれるサービスがあります。
事前連絡無しで送ってもOKとか、連絡さえすれば無料で引き取りにきてくれるとか。
引き取りに料金がかかるところもありますが、完全無料で行なってくれるサービスもあります。
さらに、会社によってはハードディスクのデータ消去まで行なってくれるところもあるので、一度調べてみて下さい。
ただし、手間がかかる作業に関しては、有料であることも多いです。
ではなぜ、無料でやってくれるのか?
古いパソコンでも、パソコン部品はリサイクル可能だから、という理由があります。
CPUやメモリ、グラフィックボードなど、リサイクル可能な部品はたくさんあるわけです。
さらには、パソコン部品は基本的に金属で出来てますよね。
鉄やアルミとして再利用もできるし、さらにはレアメタル(希少金属)まで使用されているので、実は部品資源自体も貴重なわけです。
それが回収費用を上回るからこそ、このようなサービスが無料で行なわれているわけですね。
それぞれの引き取りサービスごとに、色々な回収ルールがあるので、事前によく確認してから利用するようにして下さい。
まだ起動できるパソコンのみ引き取るという会社もありますし。
壊れていても分解されているパソコンは引き取り不可というところもあれば、パソコン本体・周辺機器までまとめて引き取ってくれる会社もあります。
メーカーに廃棄・回収してもらう
PCリサイクル法に基づき、パソコンメーカーが回収します。
PCリサイクルマークが付いている場合、パソコン回収・廃棄は無償になります。
ただし、PCリサイクルマークが付いていないパソコンは有償。
データ消去は、基本的に自己責任ではありますが――
メーカーに任せれば安心ですね。
また、一部のメーカーは回収の際にデータ消去をしてくれたり。
あるいは買取を行なってくれるところもあるので、一度チェックしてみると良いでしょう。
メーカーによって廃棄・処分方法は異なるので、ホームページを確認するか、窓口に電話やメールで問い合わせてみて下さい。
買取・下取りをしてもらう
パソコン本体またはパソコンの部品を、買い取り・下取りしてくれる会社もあります。
また、高額で売りたいならヤフーオークションやメルカリなどに出品する方法もあります。
起動すらしない場合でも、パソコンは部品が様々乗せられているので。
ジャンク品として出品してもいいですしね。
まだ普通に動くのであれば、高額買取も期待できます。
パソコン処分方法まとめ
パソコンが壊れたり、劣化して動作が遅くなってきたり、買い替えて使わなくなったパソコンはどうすればいいのか?
パソコンは基本的に不燃物・粗大ゴミとして出すことが出来ないので、別の方法で廃棄してください。
ただ、パソコンは個人情報の塊なので、データには気をつけて下さい。
データをバックアップ・新しいPCに移し替えた後は、データを完全抹消するのが安全です。
もしくは、パソコンをバラバラに分解して、内部データが格納されているハードディスクを物理破壊するのもあり。
その場合、後々の回収が面倒になる可能性もありますが――
データが完全削除されるので、どこに廃棄しても問題なくなります。
市販のデータ消去ソフトを利用するもよし、物理的に破壊するもよし。
個人情報がそれほど入ってないから悪用もできないだろう、という場合は、そこまで神経質にならずそのまま処分してしまってもいいですしね。
インターネット検索エンジンで探してみれば、PC本体だけではなく、周辺機器や果てはパソコン部品まで回収してくれる業者がありますし。
また、無料ではなく有料でもいいのであれば、たとえ完全に分解していても引き取ってもらえるものなので。
安全第一なら、ハードディスクのデータ削除は自分で。
回収・廃棄をしてもらう業者は、ネット上で口コミ評判・レビューをよくチェックしてから、というのも良さそうです。
パソコンを処分するためには、いくつか考えないといけないこともありますが…
全部捨てることができればスッキリしますよ。
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